PTAの脱退

PTAの加入・非加入アイキャッチ 教員

こんにちは。当ブログの主です。最近更新が滞っておりすいません。

最近周りから相談を受けることが増えておりその中でもPTAの話題が非常に多いです。今日はそんなPTAに関する話をしていきたいと思います。良かったら最後まで読んで頂けますと幸いです。

PTAの加入は強制なの?任意なの?

結論から言いますと加入は任意になります。これは少し調べれば結果が出てくると思うのですが、ただ!!!良く言われるのが気づいたら勝手に加入の方向に進んでいたということがあり、それがトラブルの引き金になることもしばしば・・・・

加入・非加入のトラブル防止処置として

PTAの加入や非加入時には必ず書面での一筆を書いてもらうのが一番の方法です。4月あるあるですが、PTAの役員の方が体育館などに来られて紹介をしてから色々と進んでいきますが、え?加入してる前提なの?と戸惑う方もちらほら見かけるのが現状です。

そのトラブルの一つに書面でサインなんてしていない!活動内容も分からないのに勝手に加入した前提にしないで欲しい!やそもそもPTAなぞ加入しない!という方がそういった疑問を持っていることと思います。

勝手に加入の方へ進んでいたらどうするの?

PTAの役員の方へ一言「加入の可否を聞かれていない!」と言いましょう。そもそもPTAは任意団体なので子どもが当学校へ入学した=PTAへ加入するのは当たり前。というのは筋が通らない話ですからね!

そして、「加入の可否は必ず書面での一筆を書かせるべき!」と言いましょう。これもあるあるですが、PTAの役員が口頭でPTA入りますよね?いいですよね?と言う方がいますが、これは私からしたら役員の人数確保かつ強制加入と言っても過言ではないやり方です。何度も言いますが任意団体ですから加入しようが加入しまいが各家庭の自由なんです。

活動している方の中には地元に愛着が強くその学校のOBやOGでPTAを無くすのはあり得ない!という思考の方が一定数いるのが現状です。それも自分の巣立った学校に我が子が入学すれば少なからず心情が動くのも分かりますが、誰しもPTAの活動に積極的では無いというのは分かって欲しいところです。

PTAへ加入する前に確認すること

PTAへ加入し活動することは個人の自由なので良いのですが、加入してからえ?こんなこともするの?という方もいます。なので、加入する前に少なくても下記の事項を確認しておきましょう。

  • 加入の年数
  • 1年間の活動回数
  • 役員の集まる頻度

加入の年数

これも相談されることの一つなのですが、一度加入したら子どもが在学中はずっと加入していることになるのか?ということです。確かに任意団体なので一度加入の意思を示したら本人が脱退の意思を示さない限り加入していると認識されてても仕方ない。と言わればそこまでなのですが、どの方も常にその活動を続けられるという訳ではない。というのが世の中の現状なんです。

PTAの加入の確認

PTAとして活動して頂いている方に、1年に1回は加入継続の確認は行うべきと私は思います。理由としては、「誰しもが昨年と同じ状況で活動できるという訳ではないからです。」家庭の事情で勤め先が変わった・介護をしなくてはならないなどどの家庭にも突然の事は付き物であり、PTAの活動が圧迫して家庭に亀裂をいれてはそれこそトラブルの種になります。

そのように誰しもが常に大丈夫!という考えは捨てて、今年も継続しますか?大丈夫なら書面にサインお願いします!とひと手間入れるだけで組織としては非常にいい方向になると思います。傲慢に今年もやるよね?大丈夫だよね?と言う高圧的なやり方よりは100倍?いや1000倍良いやり方と思います。

1年間の活動回数

PTAとして学校運営のどの行事に携わるのかというのは非常に大きな部分だと思います。あまりにも回数が多くても時間が確保できない。活動頻度が多くて疲弊する。などストレスになることもあります。

なので加入する前にはPTAへしてどのような活動を行っており、どこにどれだけ参加して欲しいのかを現PTAの役員へ質問は必ずするべきと思います。

相談の中で一番驚いたのは各町内会のお祭りへ手伝いを駆り出されるです。私からしたらPTAの枠を完全に飛び越えてるじゃん!と思いました。

活動回数のベスト

活動する中で活動回数のベストは私としては各学期1回または2回と考えています。これ以上あると正直疲弊どころか自身の仕事やプライベートの時間が奪われる要因にもなります。

というのも1学期は4月~7月、2学期は9月~12月、3学期は1月~3月となっており各学期4か月も無い中で学校は運営していますから各学期に3回も活動するということはほぼ毎月学校へ足を運んだりPTAの活動を行う必要があるということになります。

その回数が許容範囲の人とそうでない人がいるのが当たり前なので活動が多いと組織としても亀裂や分裂の要因にもなります。

役員の集まる頻度

これは本当に相談の中でぶっちぎりの一位と言っても言いぐらいです。すごいところは1週間あるいは2週間に1回は集まっていると言われました。正直私からしたらあり得ない。の一言に尽きます。

積極的に活動をされているのはその団体の自由なので良いのですが、本当にその頻度で皆さん納得していますか?と私は疑います。中には我慢していたり、自分の予定をつぶしてまでその集まりへ来ている人がいるかも。と考えてみて下さい。

世の中の統計的にも共働き世帯は増えてきている傾向にあるのが現状です。どの家庭も時間が作れるという訳では無いのが今の世の中なんです。

集まりは無いけどLINEや電話の頻度

ネット社会となり一人一台携帯を持っているのは当たり前?となった世の中で誰しもが常に連絡を取れるツールを持っていることが弊害となり、時間関係無くこれやって下さい!これ違うので!など会社か?って並みに連絡が頻繁に来ている団体もいるみたいです。

集まりが無い分そのように常に連絡が着て鬱陶しくなっている方もいるのが現状です。良くも悪くも連絡の頻度が多いのは嫌われる傾向にありますので注意した方がいいと私は思います。

PTAを脱退したら

PTAの脱退や非加入を考えている方の中に我が子が省かれるであったりいじめの対象になるのでは?考えている方もいると思いますが、実はPTAに加入をしていないからと言って他の児童と差別的扱いをしてはならないんです。

そもそもPTA自体任意団体というのが前提であり、任意で活動しているのだからその活動に対し児童の参加の制約をかえること自体どうなの?となります。

登校班から外された

有名な話ですが、PTAを脱退するなら登校班から外れてください。と言われた方がいるみたいです。そもそもPTAに加入しているから登校班が成立しているという訳では無いです。

学校の運営上登校班と設置している

そもそも登校班が必要な理由って何ですか?疑問に思う方もいますが、学校側からしたら登校班は非常に重要な役割を果たしています。

(1)近隣の児童同士のコミュニケーションの場

基本地域別に登校班は設置されていますが、同学年だけで無く年代を飛び越えてコミュニケーションを図ることで地域児童の密が生まれ心身共に成長の場ともしています。

(2)事故防止

これが一番の大きな理由ですが、児童とは心身共に不安定な要素が各個人にはあり集団登校されることにより裏路地や地域の死角となる所での事故防止というのが一番の理由です。また、児童の急な体調の変化などにも複数でいることで周りの大人へ助けを求めることのできる状況というのは複数いるのは大きな意味を持ちます。

残念なことに世の中には幼児をターゲットに卑猥な行動をする大人が一定数いるのが現状です。それを未然に防ぐことが出来ればベストですがそうも出来ないのが現状です。

もし自由登校にしたらどうなるか?①体調不良時の発見の遅れ②誘拐や痴漢など不審者の増加③登下校時の児童の安否不確認など考えたらきりがないです。

(3)児童の安全第一を考えて

学校側は学校運営上登下校する児童の安全に配慮する義務があります。なので事前に登下校のルート確認の書類の提出も義務付けていますし、下校指導も行います。また小学校ですと町探検の際に危険な箇所の周知など学校側は児童の安全に配慮しての策で登校班の設置をしています。

登校班はPTAが管理している訳ではない

上記に記載した通り、登校班はそもそもPTAが管理を行っている訳ではなく学校が登下校時における児童の安全確保の観点から集団で登校をさせているんです。PTAは単純に近隣の危険個所へ立ったり、登校の安全や児童生徒の見守りを行っている活動をしているだけなんです。

教員が登校ルートに立てない理由

登校時の見守りや安全確保をPTAが行っているのは、そもそも教職員だけではすべての登校ルートに立つことは出来ないのは考えれば分かることですが、一番の理由は登校した生徒の対応や学校内を手薄にした際の事故発生時の対応の遅れ、不審者が侵入した際の児童への被害などあらゆる理由から学校から離れることが出来ないんです。

景品が貰えなかった

昔に相談されたことでもあるのですが、PTAへ加入をしていなかったからうちの子どもだけ景品が無かったというトラブルがありました。

これ自体私からしたらあり得ない話であり、そもそも学校運営上児童にかかる費用というのは保護者積立金であったり保護者が学校へ支払っているお金で捻出されています。そして学校へ通っている以上学校側は当該児童を全員を平等に扱うことも学校運営上必要なことなんです。

なので、PTAの一存でその家庭の子どもは非加入なので景品無しです!と決めることは出来ないんです。

というか、私個人としてはそのPTAの役員ってどんだけ性格悪いの?と思います。

何にかされること自体問題

そもそも何度も言いますがPTAの活動自体任意なのでそこに加入しなかったからと言う理由だけで自身の子どもを差別的扱いや扱いの差を受けること自体大きな問題です。そして、その問題を解決しない学校長にはもっと大きな責任があります。

確かに学校という存在は地域に密着することで非常時はもちろんですが生徒の成長の観点からも大きな役割を持っていることは事実です。ですがそれを逆手に取ってPTAの活動であったり学校の運営を影からコントロールするのは大きな間違いなんです。

そういった大人が一部いること自体残念な話なんですがね。

長くなってしまったので次回?に続きます。