こんにちは。元高校教諭のsosoblog主のsosoです。今回は必ず毎日のように報道される教員の不祥事について話をしていきたいと思います。
これは本当に社会問題として捉える必要があり、なぜ市や県の教育委員会が力を入れても撲滅することが出来ないのかについて現場にいた立場で話をして行きたいと思います。
こちらに教員の不祥事関係のニュースは上がっています。チェックしてみてください!
教員の不祥事報道
本日はこのような流れで話をしていければと思います。
教員という立場
教師には実は誰でもなれる?
正直答えはYESです。条件さえ整えば誰でも就くことのできる職として捉えて全く問題ないです。
条件とは、①法律に抵触する行いがないこと、②教員免許を持っていること
大雑把に言ってしまえばこれだけです。めちゃくちゃ簡単でしょ?
だから、誰でも職に就けるんです。
そして、最悪教員免許が無くても実は臨時免許というのがありそれを発行してくれるのである程度のスキルと常識さえあればなれます!
そして、臨時免許はまぁ簡単に?易々と?教育委員会は発行してくれます!
なので、正直言ってしまえば職業として就きやすいか否かと言われれば就くきやすい職業であるということをまずは念頭に捉えておいてください。
社会経験の無さ
これが一番の問題なんです。
教員の大半が民間企業での社会経験は皆無です。
なぜなら、大半の方が昔から教員を目指して免許を取得し教員採用試験に受けているからなんです。なので大学からほぼ社会経験がない状態で突然4月から先生!と言われる立場になるんです。これはめちゃくちゃ問題だと私は捉えています。
特に新卒の先生なんかは、右も左も分からない状況で来てもなんとなーく業務を遂行することができるので自分はできる!自分はすごい!と買いかぶってしまう面が多く見受けられます。さらに生徒からは「先生話聞いて!」「先生写真撮ろー」など寄って来られると「あれ?俺って私って人気者?頼りにされている?」と勘違いする人が多くいるんです。
中には頼っている生徒もいることでしょう。ですが、その生徒の言葉や行動に酔ってしまう教員は後を絶ちません。その結果不祥事に繋がってしますんです。
若い教員は不祥事を起こす原因
答えは、生徒の言葉や行動に酔ってしまうです。
これは仕方ない?と言ってしまえばそこまでなんです。なぜなら社会経験が少なく自分で判断する力がそこまで無いのと教員という職業柄威張ることや生徒を従わせることが出来てしまう職だからなんです。
日本の教育文化上、先生の命令は絶対!であったり、自分の言うことに忠実に従ってくれることで幸福感や優越的な感情が影で湧き上がってしまうんです。
実際に部活動での不祥事案件が多い理由が特にそうですね。閉鎖的な空間で顧問ひとりが生徒数十人を束ねて一つの物事を行う時に司令塔となるのが顧問ですからその人の命令に逆らえば試合に出れないかもという恐怖心などで生徒が従わざる得ない環境というのは当たり前のように完成しているんです。
世間から見た教員
昔と今の評価のされ方
昔の先生という職業は、競争倍率も高く勉強熱でないと勤めることができない職業という印象でしょう。ですが、その頃は大学進学率がそこまで高くなかったのも背景にあったと推測できます。
とわ言うものの教員=公務員なのでローンの審査の通りやすさであったり個人の評価というのは世間から見ても高くすごいね!と噂されるぐらいでしょう。
それに比べ現在は大学進学率も昔に比べ高く誰でも大学に進学出来てしまう環境になっているのが事実です。それと同時に教員免許も必然と取得者を増やすことが可能な状況ということです。
また、ディタル機器やインターネットの進化に伴いあらゆることが可視化できる時代になったとも言えます。
その結果何かあったら写真・動画・録音データ・スクショなど様々なものが報道とは別の場所で出回ることになります。
今では、誰でもいつでもなれる職業という印象の方が強いイメージとなっています。
そして、仕事柄世間からは「忙しいね」「体調気をつけてね」と心配される職業になってしまっています。
社会人から見た教員
給料と社会人としてのスキル
正直教員の給料は、実労働に見合っていない給料と断言できます。実際の労働時間はAM8時30分〜PM5時00分までですが、現実は、朝7時00分〜夜8時までが通常です。
部活動指導もやっている方はもっと長くなります。
その結果時給に換算すると500円〜800円になることもザラにあります。
問題なのはスキルの取得です。
教員という職業は、教えるのはスペシャリストですがその以外は素人です。
さらに教材は近年デジタル化されているといいますが、出版会社等が提供しているデジタルの教材をそのまま使っている方も多く自ら考えて形にしていく機会というのは減った印象です。
なので、コンピュータスキルは実はそこまで無いんです。中には興味関心を持って取り組んでおりスキルが高いと思いがちですが、資料の作成が得意!というだけのパターンはざらです。
実際教育業界から離れて思ったのはスキルが身に付くことであったり新しいことへの挑戦というのは民間企業の方が断然機会が多いです。
問題解決能力の無さ
これは言うまでもなく不祥事が絶えない原因とも言えます。
なぜなら教員は、失敗や批判を嫌い過去の成功体験を永遠と保有したがるんです。
その結果現在の子どもたちの状況とはかけ離れた行事であったり対応をすることで不祥事へと繋がってしまうんです。
一つ思い返してください、学生の頃体育祭の種目って在籍期間変わっていましたか?変わっていたのって学年種目だけじゃないですか?最悪それすら変わらない学校もあったり?
体育祭を例に出しましたが実際私が勤めていた現場でも種目を変えてほしい!であったり数種目を抽選方式にして欲しい!という声は多く目にしました。ですがこのような声に教員は目も向けないんです。なぜなら大半の生徒は別にそこまで思っていないでしょ?と勝手に判断しているんです。
そして、新たしい種目を考える=ルールや準備が面倒だ!と否定的な姿勢になりそういった声の問題を解決しようと全く動かないんです。
私が実際に遭遇したケースは応援用のグッズを体育祭の場に持ち込んだ生徒がいました。それが一人や二人ではなく多くの生徒がです。そしたら体育科の教員は「そんなの認めていない!」持「ってくるな!」「捨てるか教室に戻せ!」と怒鳴ったんです。
この対応にみなさんはどう思いますか?私個人としては「間違った判断」と思います。なぜなら、体育祭のルールブックにそのような物の持ち込みの有無が無記載であったからです。ルールに記載が無かったらなんでも良いのか!とは違い、指導の仕方に問題があったんです。
自分が運営側であったら競技に支障があるのかどうなのか、持ち込みの目的は?と生徒の心情を考えたりなど少ない時間でも運営する他の教員と審議した上でジャッジします。
何度も言っている通り、教員は突然のことに対応もできないし考えようともしないんです。それが問題解決能力が無いという理由なんです。
転職に厳しい職種
答えから言いますと、厳しい職種です。
教育業界は管理職(校長・教頭)を除いて全員普通の教諭という立場なんです。民間企業みたいに実績で役職が振られる訳ではなく、学年主任などは学校長から打診がありやることになり実際の本人の実績とは無縁な状況で選考されています。
なので実績を上げたかったり、何か導入した結果を自らの実績として繋げたいという方は教育業界は不向きと考えてください。
本当に必要な教員
大学生に求められるスキル
元現場の教員として言わせてもらうと、コミュニケーション能力・コンピュータスキル・想像力・問題解決能力は最低限身につけるべきと思います。正直どれも大学では学べますし、最近ではディベートなども多く講義に取り入れている所もあると耳にします。
今挙げた能力は教員を辞めてもその先で活かせる能力だからこそ身につけるべき!と言っています。
その他のスキルでは、経理もあるとより良いかもしれません。教員はあらゆる面で今だに現金で集金していますし、学年の会計の際にもそのスキルは役に立ちます。
これからの教員の評価
今後の教員の評価が上がることは難しいと思います。
理由は上記でも挙げた通り、不祥事の可視化です。
この可視化とは世間の今までの印象を大きく変えるきっかけにもなりましたし、不祥事の事案を揉み消すことが容易では無くなってしまったことで、ほとんどのことを報道せざる得ないということです。
その結果国民・県民からの信用は無くなり「忙しい仕事」「労働が長い」「いつまでも働いている」という印象しか残らなくなります。あくまでも予想ですけどね。