部活動の加入って絶対なの?

生徒

近年部活動への加入をどうしようか悩んでいる子も多くいると思います。そこで元教員が部活動へ加入したことでのメリット・デメリットを教えていきたいと思います。

今回は、部活動への加入についてです。部活動を通しての進学については別途記事を書きますのでそちらを読んでください。

部活動の強制加入は良い?悪い?

4月に入学して一番最初に耳にするのが新入生は必ず何かしらの部活動に入ること!と担任から言われると思いますが、あの言葉は実は教育上言ってはいけない言葉なんです。そこ言葉を言っている先生を見かけたら信用性に欠けると思ってください。

理由は簡単です。学校は文部科学省が出している学習指導要領に沿わなくてはならないんです。それが、総則第1章第5学校運営上の留意事項にきちんと記載されれています。一部を抜粋したのが下記です。

新学習指導要領へのリンク(中学校)

新学習指導要領へのリンク(高校)

これは、中学校も高校も同じ記載がされています。

ここに記載されている通り、部活動には参加する本人の意思を尊重しなくてはならないんです。ですが、その後には記載されている責任感や連帯感とあり、生徒に責任と連帯を教育する!という理由で加入せようとする教員がいますが、それは誤った行為であり、発言でもあります。

よって先に答えを言うと、部活動への強制加入はやってはならない。というのが答えです。

加入に悩んでいる子へ

部活動へ加入を悩んでいる子も多くいると思いますが、部活動はいつ加入しても、いつ退部してもいいんです。

学校の先生には、加入しないとダメだ!や親には、何で加入しないの?と言われしくしく加入している子もいると思います。ですが、そもそも加入と活動はその本人の意思で行うものなので誰かが決めれることではないということを覚えておいてください。

誰も加入しないことは責めている訳ではなく、昔の人からしたら加入するのが当たり前!となっており、現代のニーズや状況を把握せずに加入を押してくる大人も多くいます。なので、今部活動への加入の有無に悩んでいるあなたの考えは決して間違っている考えではないんです。

加入に悩んだら、まず下記の事項をノートに書いてみてください。
①運動部?文化部?で悩んでいる?
②運動はしたい?したくない?
③毎日活動するのが疲れちゃうと思う?
④勉強と部活が両立できるか心配?
⑤友達がいないのが嫌だ?
⑥他の子との活動が苦手?

まずは、この6個の項目を今素直に思っている気持ちで答えて、親だったり、学校の先生、または自分が信頼している大人に相談してみるのも手です。
学校には悩みを専門に聞いてくれる先生も居たりします。そういった先生に相談するのも一つの手段であることを是非覚えておいてください。

既に加入している子

既に部活動へ加入している子へ伝えておきたいことがあります。

それは、突然仲間が増えることも、減ることもある。それが部活動であるってことです。

一期一会

どんな時でも、加入して来た友達や、辞めていく友達とは人生で置き換えれば凄い確率での出会いなんです。たまたま日本に生まれ、たまたまその地域で育ち、たまたま通っている学校が一緒だった。そんな奇跡に近い出会いをしているからこそ、人の行動にケチを付けたりすることはダメです。

加入して来た子には、これから一緒に頑張ろうね。何か分からないことがあったら聞いてね

去って行く子には、違うことでも頑張れよ。次は勉強を教えてね。

と、出会った友達を大切にしていきましょう。

大切にした分、今度は自分が周りから大切にされますよ。