今後教員を志望している人は見てください。
・教員の給料
・教員の労働時間
今回は、この2点について話していきたいと思います。
教員もいいかも!と思った方は、こんなニュースが非常に朗報に見えたことと思います。
公立校教員の給与、増額へ 調整額4%→10%以上で検討
https://news.yahoo.co.jp/articles/a28876fbd92bdd4872e8580085e7b124c8f1726f
このニュースを踏まえて話をしていきたいと思います。
給料
今の学校教育現場の状況で学校の先生をやろう!と考えている人が身近にいたら正直引き止めます。
理由は簡単で、実際に勤務する労働時間と給料が見合っていないからですね。最近では、大手企業を含め民間企業は賃上げラッシュといっても過言ではないぐらい新卒の方へ大金を払ってでも、我が社へ!と頑張っています。そんな中やっと?ってぐらいのタイミングで賃上げの提案を出してきましたね。これが事実上賃上げなのか?と言われると私的にはYesとは答えられません。
地域手当や調整額ってなに?
簡単に言うと、地域手当はその地域の現状に合わせた額が支給される制度です。なので、A君とBさんでは実は若干ですが支給される給料に差が出る部分でもあります。
そして調整額が教員が就業時間を超えて勤務した分の給料ってことです。要は残業代ってことですね。現状は、支給されている調整額は給料の4%しか支給されていません。4%っていくらぐらいかというと、初任者の給料が21万円と過程した場合、21万円の4%なので、8,400円が調整額で受け取れる額ということになります。
その代わり調整額が支給されているので、いくら残業してもこの額が増えることはありません。
新卒で支給される給料
新卒で晴れて教員にあった際に支給される額は、この記事を書いている現在でおおよそ21万円~22万円です。この額は各市町村でも公表されていることなので、気になった方はご自身が勤務していみた市町村のホームページで調べてみてください。
この給料が多いか少ないかと世間から言わせてみれば多いと言わることが大多数かもですね。
ですが、この後にも話しますが実際に勤務している時間(実労働時間)に換算したら正直見合っていない額になっています。
給料だけを見た教員
まずは給料だけで見た教員ってどうですか?やってみてもありかも!と思いましたか?確かに飲食業やアパレル業みたいに競争が激しい世界でも無いし、営業職みたいに成果報酬型でもなく、安定した給料が支給されるのでパッと考えただけではありかも!と思える職業かもしれませんね。
この後の労働の実態を見たらやろうかな!という考えが変わるかもしれませんね。
労働時間
今では時々Youtubeでも拝見するぐらい教員の働き方が注目を浴びていますね。その主な原因が実労働時間です。
勤務時間
教員は基本的な労働時間は、8時30分~17時00分までが勤務時間の学校が大多数です。時間が前後するのは学校独自に始業時間をずらしている学校もあるのでそういった学校の場合は気持ち早く始まります。ですが、早く始まった分早く終わるので実際に勤務する時間が多くなるという訳ではありません。
問題なのが8時30分から勤務にも関わらずその就業開始前から労働するのが正義!と思っている職員が残念なことに多くいることです。
私が見て来た学校で一番早かったのは朝の6時30分です。
正直え?と思いますよね。私も最初知った時引きました。ですが、みなさん基本的には、7時から7時30分頃遅くても8時前には出勤しています。
勤務時間を細かく話したらきりがないのでざっくり話をすると、教員は基本的に本当に休憩というタイミングが無いぐらい忙しいです。ざっくり見るとこんな感じです。
8時30分 | 朝礼(打ち合わせ) |
8時50分~ | 1限~4限の授業 |
12時50分~ | お昼休憩(補習・生徒相談などの生徒対応あり) |
13時30分~ | 5限・6限の授業 |
16時00分~ | 会議や部活動指導 |
1週間で授業する回数
教員は基本的に1人18コマという授業時間が割り振られます。コマ数は、学校での立場や現状に合わせて決まるので必ず18コマという訳ではないですが、平均して18コマを受け持つことになります。1日が6時間分の授業があるので、6時間×5日間(月曜~金曜)=30時間分の中の18コマだけ1週間で授業をやるというイメージです。
30コマ中の18コマだから意外と空き時間があるじゃん!と思うかもですが、集めたプリントの評価や、テストの作成、部活動の練習試合の打ち合わせ、文書作成など多くの業務があるので正直18コマが少ないかと言われると多いと私は思います。
部活動指導
最近若い教員の間で問題視している部活動指導です。私も若い方の意見には賛同しており、過去に経験をしたことのない部活動を指導しろ!というのは正直無理がありますし、ストレスに感じることと思います。部活動の活動時間も、中学校であればおおよそ18時、高校だと顧問の裁量となります。なので、勤務時間長さは正直この部活動が要因と言っても過言ではないんですね。
ですが、教員の中にはこの部活動の指導にやりがいや目的として勤めている方もいるので現場であまりそのことについて触れると怒る教員がいるのも現状なんです。
この部活動ですが、残念なことに場合によっては土曜・日曜・祝日に活動することが多々あります。
休日に部活動で出勤した場合は、休日勤務手当が微々たる額ですが、支給されます。
ただ、この申告の仕方を丁寧に教えてくれる現場もあれば、教えてくれない現場もあるのが非常に残念なポイントです。
就業時間
ここまでの勤務時間についてまとめると、朝は8時前に出勤、就業は部活動があれば顧問の裁量次第ですが、顧問でなければ定時に上がれれば上出来って感じです。
平均してみなさん18時までは勤務している傾向にあります。
なので、実勤務時間は8時~18時の10時間勤務ということですね。
1日平均して約2時間は残業していることになります。
1か月の残業時間はというと、1か月大体20日勤務なので2時間×20時間=40時間ということになります。
給料と労働時間
毎日10時間勤務として約21万円の給料と考えた時、時給っていくら?と思いますよね。
1か月20日勤務、1日の労働が10時間(内残業が2時間)、土日祝日の勤務無しと仮定した場合、20日勤務×10時間=1か月の労働時間が200時間
給料が21万円÷1か月の労働時間200時間=1050円という計算になります。
上記の労働条件であれば、時給約1000円で勤務していることになりますが、これ以上残業したりするともっと少なくなることになります。
給料と労働時間を考えてみて
私が今回この記事で伝えたかったのは、自分のプライベートの時間も作ろうね!ということです。社会人になり、働いて稼ぐのが当たり前!と思うかもしれませんが、プライベートでお金を使って心をリフレッシュした方が当たり前ですが仕事でのパフォーマンスは飛躍的に向上します。教員だから休日も返上で部活動だ!生徒指導だ!というのは私は違うと思っています。逆にそういう先輩教員を真似て自爆して潰れていった教員を何人も見てきました。我々教員だって人間です。心があります。その心が黒く染まってしまっては生徒(子供)への影響も悪くなります。今教員で働いている方は、働き方を見直してみてください。
そして、これから教員を目指している方や、興味がある方は、今一度考えてみてください。
本当にこの職でいいのかと。私は本心でいうとこの仕事はあまりお勧めしません。
それは、今となってはいつでも出来る仕事だからです。
今の言葉の意味がどういうこと?と思った方は今後の記事も読んでください。
それでは、またお会いしましょう。